柳田産業株式会社

テクノロジーとハートの共存 柳田産業株式会社

開発エンジニアリング事業
バラスト水処理システムについて

バラスト水処理システムについて

バラスト水とは

船舶が積荷のない状況で航海する場合や、港で積荷を陸揚げした際などに、喫水を保ち安定させるため、船舶内タンクに海水を取り入れ、荷物を積むときは排出する海水のことである。

バラスト水の問題

バラスト水排出に伴って植物や動物、細菌等の生物が世界中に拡散し、各地にて生態系の破壊あるいは病原菌の繁殖による健康被害が生じる恐れがある。

バラスト水の処理の目的

このような問題を防ぐために、バラスト水として取水・貯留の間に植物・動物・細菌等の生物を殺滅し、排水時における拡散・繁殖を防止するバラスト水処理を義務付ける。
別に示すように定められたスケジュールに沿って条約による規制が適用される。

バラスト水排出 IMO規制値

対象生物 排出基準
50µm 以上の植物、動物、細菌 10個 / m³ 未満
10µm以上50µm 未満の植物、動物、細菌 10個 / mℓ 未満
病毒性コレラ菌 1cfu / 100 mℓ 未満
大腸菌 250cfu / 100 mℓ 未満
腸球菌 100cfu / 100 mℓ 未満

※当面の間、USCGはIMO排出基準を採用する

規制適用スケジュール

条約適用区分 条約適用対象および時期
USCG (排出基準未決定。当面はIMO排出基準を採用) 2013年12月1日以降の起工船に適用(2015年1月ごろ竣工)
IMO 2015年7月1日以降の起工船に適用(2016年8月ごろ竣工)
USCG (排出基準未決定。当面はIMO排出基準を採用) 2016年1月1日以降の最初のドックより適用
IMO 2017年1月1日以降の最初のドックより適用

当社システムの特徴

弊社にて開発中のシステムでは、フィルタにて海水中の生物を除去し、残留した小型生物をオゾンにて殺滅します。
強力な酸化剤であるオゾンをマイクロバブルとして海水中に注入することで、ウイルスなどを含むあらゆる有機物に対して高い処理能力を達成するとともに、オゾンの低い残留性と排水時の確実な中和処理により環境影響のないシステムを実現します。

処理方式 評価項目 短所 長所
フィルター+オゾン(バブル)
フィルターを通過したバラスト水にオゾンを注入し、殺菌を行う。殺菌力が高いので、低濃度で高価を発揮し、また、耐性菌を生じることがない。ウイルスへの効果も高く、国際基準が厳格になった際にも対応可能。
※オゾン発生の取扱に注意が必要
殺菌能力
(持続力含)
- ・殺菌力が高い
・殺菌持続力あり
・海水、淡水、汽水に対応
・低濃度でも効果を発揮
・耐性菌を生じない
・ウイルスへの効果が高い
(さらなる基準強化にも対応可)
環境安全性 - ・配管、バラストタンクへの腐食性が低い
対人安全性 ・オゾン発生器の取扱に注意が必要 -
操作性
(安全性・自動性)
- ・操作性が良
メンテナンス性 - ・メンテナンス性が良

バラスト水処理装置フロー図

バラスト水処理装置フロー図

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